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DNニュース

2007年09月05日

ADaCと豊通エレクトロニクス、車載ネットワーク規格認証を行うVeLIOを設立

 アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)と豊通エレクトロニクスは4日、国内では初となる車載ネットワーク規格認証を行う第3者組織として有限責任事業組合「VeLIO(ベリオ)」を設立したと発表した。自動車、電装品、半導体メーカー向けに事業展開し、2011年度に売上高7億円を目指す。

 VeLIOは、出資金2,100万円のうち、ADaCが51%、豊通エレクトロニクスが49%を出資する。技術部門はADaCが、営業・経理は豊通エレクトロニクスが担当。本社は、名古屋市中区にあるADaC名古屋テクニカルセンター内に置く。代表者はADaCの河原隆社長が就任し、所属となる10人はVeLIOと出向元の業務を兼任する。

 河原社長は「自動車の電子制御を行うECU(Electronic Control Unit)の搭載数やソフトウエアの開発量が年々増大する中で、欧州を中心に規格を標準化して開発を容易にしようという取り組みが進んでいる。すでに車載ネットワークでは、CAN(Control Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)が標準規格として浸透しているが、ECUとソフトウエアの増大と共に、自動車メーカー、半導体メーカーが行ってきた相互接続性を保証する作業の負担も大きくなっており、すでに欧州で行われている第3者機関による認証が国内でも必要になりつつある」と話す。ADaCは、自動車向けの組み込み開発環境を事業展開する中で、すでにLINに関する認証業務を行うなどしており、早くから需要を認識していた。豊通エレクトロニクスの柿原安博専務は「そこでADaCの技術と、カーエレクトロニクスに特化した当社の営業力を合わせることで、需要を満足する事業展開を実現できると判断した」と語る。現時点での顧客数は5社だが、最終的には車載ネットワークと関連する自動車、電装品、半導体メーカー30社以上との契約を目指す。

 具体的なサービスは、VeLIOが自動車メーカーや関連の標準化団体から試験機関認定を受けた上で、ECUを扱う電装品メーカー、半導体メーカーから規格適合確認(コンフォーマンス)試験を受託するというもの。ネットワーク構造の設計指針であるOSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのうち、第1層の物理層と、第2層のデータリンク層についてのISO9646に対応したコンフォーマンス試験を行う。技術部門を担当するADaC新規ビジネスデベロップメント森田浩部長は「ADaCは、欧州でCAN、LINのコンフォーマンスを行っているC&Sと提携しており、次世代車載ネットワーク規格『FlexRay』についても欧州のFlexRayコンソーシアム、国内のJasParに参加しているので試験機関認定のための体制は十分整っている。また、CANの物理層で2週間、データリンク層で1カ月〜1カ月半など、認証にかかる時間を通常の半分以下に短縮できることも大きなメリットになるだろう」と説明する。

 FlexRayのコンフォーマンスについては09年に開始する予定。2011年度の売上高目標7億円の内、約80%はFlexRay関連と想定している。また各ECUをワイヤハーネスで接続した自動車全体でのコンフォーマンスに関するコンサルティングも視野に入れている。

(左から)ADaC河原社長、豊通エレクトロニクス柿原専務、VeLIOの技術部門を担当するADaC新規ビジネスデベロップメント森田部長 (左から)ADaC河原社長、豊通エレクトロニクス柿原専務、
VeLIOの技術部門を担当するADaC新規ビジネスデベロップメント森田部長

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