DNニュース
2007年09月14日
ヤマハ発動機、2009年には表面実装機出荷を累計3万台へ−加藤IMカンパニープレジデントに聞く
ヤマハ発動機IMカンパニー
加藤敏純カンパニープレジデント
ヤマハ発動機IMカンパニーは4日、1987年の事業参入からヤマハブランドの表面実装機の累計出荷台数2万台を達成し、製造、販売、サービスの中核拠点である早出サイト(静岡県浜松市)で記念式典を開催した。
2009年には、オランダRoyal Philips Electronics社傘下のAssembleon社へのOEM供給分も含めて累計3万台を達成する見込み。4月に新たに就任した加藤敏純カンパニープレジデントに事業展開について聞いた。
――これまで事業を拡大して来た中での転換点は。
当社の表面実装機は、二輪車などのエンジン組立に自社開発していた直交ロボットの応用商品として始まった。91年に現在の早出サイトに拠点を移した頃は月産30〜40台規模。94年にはそれまでのメカチャックから、レーザー認識によるフルビジョンに移行して処理速度を向上し、96年に開発した「YV100」がベストセラーとなって一気に事業が拡大した。YV100は、段取り換え、部品換え、ラインバランス崩れ、部品切れという4大ロスを減らせる「モジュール機」というコンセプトにより、当時全盛だったロータリー機と比べてトータルでの生産性が高い、ということで評価を得た。現在では市場のほとんどを占めるようになったモジュール機を、業界に先駆けて展開できたことは事業の大きな節目といっていいだろう。YV100は、現在でも5世代目の「YV100Xg」が主力製品として活躍しており、2万台達成もYV100Xgだった。
――足元の受注状況は。
1−3月期、4−6月期とも06年に比べて低調だったが、6月からは上向いており、現在は月産200台以上の水準まで回復している。上期の落ち込みは、期待していたWindows VISTAによるPC関連需要が盛り上がらなかったことと、次世代DVDの規格争いなどが影響したと見ている。足元の受注は回復しているが、これは従来からの下期偏重の需要動向によるもので、まだ北京五輪絡みの需要は入っていない。前回と比べて家電などのリードタイムがかなり短くなった影響だろう。07年は年間2,300台の出荷を計画しており、08年は06年の2,500台を上回ると期待している。順調に行けば、09年中にはOEM出荷分を含めて累計3万台出荷の発表ができるだろう。
――今後の事業展開について。
アプリケーション別では、従来から高いシェアを持つ車載基板向けに加えて、欧米系のEMSなどに広げて行きたい。車載基板向けでは、国内で生産される車載基板の40%が当社の実装機を使って生産されているなど信頼を得ているが、ヤマハブランドでの展開を日本とアジアに限定していることもあり欧米系EMSは苦戦している。しかし従来から主力製品にしていたYV100に代表される中速機だけでなく、07年からは部品搭載速度が10万5,000CPH(Chip Per Hour)の「YG300」を投入するなどラインアップを拡充している。YG300は中国の4社に10台を出荷しており、実生産タクトでもかなり良い評価得ている。海外展開では、06年末に発表した中国の上海と深センでの拠点展開に加えて、07年内にタイの営業事務所とベトナムにサービス人員を配置することにした。現地代理店の展開をサポートすると同時に「ヤマハ発動機」としての顔も見せられるようにしたい。
(朴 尚洙)
記念式典のもよう
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