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DNニュース

2007年09月28日

村田製作所とエプソン、ワイヤレス急速充電システムの共同開発で合意

 
白色の筐体が充電器(1次側)、上部の黒い筐体が電池モジュール(2次側) 白色の筐体が充電器(1次側)、
上部の黒い筐体が電池モジュール(2次側)

 村田製作所とセイコーエプソンは27日、携帯機器などに内蔵された2次電池の充電を短時間で行えるワイヤレス急速充電システムを共同開発していくことで合意したと発表した。従来の携帯電話機では充電に1〜2時間かかっていたが、共同開発するシステムは10〜15分程度で済む。伝送電力は15W、電力伝送効率70%以上を目標としている。携帯機器など向けに3年以内の実用化を目指す。商品化時の予想価格は明確にしなかった。

 新たに開発するワイヤレス急速充電システムは、充電器(1次側)と機器に搭載された電池モジュール(2次側)の間で、電磁誘導方式を使ってワイヤレスで電力を伝送するシステム。例えば、平坦な充電器の上に、電池モジュールを内蔵した携帯電話機を置けば自動的に急速充電が開始するようなシステムとする。このため、現行の携帯電話機のように充電のための外部端子を設けたり、ACアダプタと端末をコネクタで接続したりする必要がない。また、これまでにもワイヤレス電力伝送技術はあったが、伝送効率が約30%と低く発熱が大きくなるため、大きな電流を必要とする急速充電や容量の大きい2次電池の充電には使えなかった。伝送効率を70%に高めることでこの問題に対処する。

 1次側モジュールの開発は主にセイコーエプソンが担当する。これまでセイコーエプソンが開発に取り組んできた伝送効率の高い非接触の電力伝送システムをベースに、ワイヤレス急速充電システム用ICや充電器モジュールを開発していく。

 村田製作所は、主に2次側モジュールの開発を行う。内部抵抗が少なく、急速充電が可能なリチウムイオン2次電池をベースにした電池モジュールを開発していく。同社が開発する2次電池では、セパレータ、正極、負極を交互に積層した構造で、放熱性を高めている。

 発表会場では試作品のデモも行った(図1)。充電台の上に載せた電池モジュールは、まず3Aの定電流モードで急速に充電され、電池の電圧が満充電の4.2Vに近づくと定電圧モードに切り替わる。満充電の約90%まで達するのに要する時間はわずか15分程度と短い。
(EDN Japan・馬本 隆綱)

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