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DNニュース2007年10月02日 NECエレ、マルチコアでカーナビ用マイコンに本格参入、アルパインが2010年春モデルに採用内定
NECエレクトロニクスの金子自動車 システム事業部長
アルパインの矢澤副CTO
NECエレクトロニクスは2日、英ARM社と共同開発したマルチコア技術「MPCore」に基づくCPUコアを4個搭載したカーナビゲーション用システムLSI「NaviEngine(ナビエンジン)」を開発し、カーナビ用マイコン市場に本格参入すると発表した。処理能力は1コアあたり400MHz動作時に480MIPSで、カーナビ用マイコンでは業界最高性能となる1,920MIPSを1チップで達成した。同日から開始しているサンプル出荷の価格は9,000円。2009年3月から量産を開始し、月産6万個までの増産を計画している。2015年には売上高300億円を目指す。 NECエレクトロニクスマイクロコンピュータ事業本部の金子博昭自動車システム事業部長は「当社は車載用マイコンで2010年にトップシェアを獲得するという目標の元、自動車関連デバイスの製品展開を行っている。現在、車両・車体制御系では世界の主要顧客への実績を積んでいるものの、次世代の自動車開発でカーナビなどの情報・安全系システムが制御系と一体化して行くことを考えれば、カーナビ用マイコン市場に参入する必要があった。すでに競合他社が多い分野ではあるが、マルチコア技術で最高性能を実現できるプラットフォームの提案から始めることで売上げ拡大を目指す」と語る。今後は、CPUコア数の変更や周辺回路のモジュール化により、普及品から高機能品までカバーできるような製品展開を計画している。「さらなる高機能化では、IPコアを現在のARM11から最新のCoretexにすることで対応できる」(金子事業部長)という。NaviEngineプラットフォームでの売上高目標は、2010年に100億円、2013年に200億円、2015年に世界シェア15%に相当する300億円としている。
NaviEngineの開発ボード。中央にあるNaviEngineのサイズは27mm角、 厚さ2.55mmのFCBGAパッケージ。 冷却ファンなしで安定稼動する NaviEngineは、400MHz動作時で480MIPSの処理能力を持つARM11コアを4個持ち、カーナビでは初となるSMP(対称マルチプロセッシング)型の並列処理により最高1,920MIPSという高速処理が可能。一方で消費電力は、高性能カーナビ用マイコンの上限とされる5W以下に抑えた。グラフィックスコアには、英Imagination Technologies社の「SGX535」を採用しており、頂点処理性能が最大で毎秒15メガポリゴン、ピクセル描画性能が毎秒約800M画素など高い2次元/3次元描画性能を持つ。またカーナビ用マイコンでは世界初となるシリアルATAバス内蔵による大容量地図データへの高速アクセスや、カーナビ用に特化した複数レイヤーの表示面を合成できるLCDコントローラなども特徴となっている。ソフトウエア開発環境については、OSでイーソルのT-Kernelベースの「eT-Kernel Multi Core Edition」が標準で対応する他、評価ボード、インサーキット・エミュレータ、デバッガ、ミドルウエアでパートナー企業との連携を図っているという。 発表会場では、NaviEngineの開発ボードと4組のWindows CE6.0を使って、メディアプレイヤーによる動画のソフトデコード、3次元描画、独自ミドルウエアを使っての白線認識、Windows CEデスクトップを独立に動作させるデモを行った。デモをWindows CEで行っていることから、HDDカーナビ用OSでトップシェアのWindows Automotiveを展開するマイクロソフトとの連携もうかがわせた。
NaviEngineの動作デモ。4組のWindows CE6.0を動作させている
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